黄疸


  • icterus, jaundice

  • 概念
  • 全身の組織、体液がビリルビン貯留のために黄染した病態
  • 眼球強膜(弾性線維にとみビリルビンとの親和性が高い)のみの黄疸を亜黄疸 subicterusという
  • 血清ビリルビン高値のみで肉眼的黄疸を認めない場合は潜在性黄疸という
  • 柑皮症では眼球強膜は黄染しない

  • 病態
  • ビリルビンの源泉
  • 老廃赤血球: 70〜80%
  • 骨髄での無効造血と肝の代謝回転の速いヘム(シャントビリルビン): 20〜30%
  • 非抱合型ビリルビン
  • 血中ではほとんどがアルブミンに結合して運搬される
  • Disse腔に至ったビリルビンのうち、アルブミン非結合状態のビリルビンがエネルギー非依存性に肝細胞内へ摂取される
  • 細胞質内結合蛋白リガンジン(Rotor症候群で欠損)に結合することで、細胞質での拡散速度を遅くし、血清への逆流を減少させる
  • 小胞体内腔に輸送されたビリルビンがグルクロン酸抱合を受け水溶性となる
  • 抱合型ビリルビン
  • 輸送蛋白(MRP2;この欠損でDubin-Johonson症候群)によりATP依存性に毛細胆管腔に能動輸送される
  • 胆汁うっ滞などでMRP2の作用が低下すると、類洞側のMRP3により抱合型ビリルビンが血中に逆流する
  • 十二指腸に排泄された抱合型ビリルビンの殆どは、腸内細菌叢により脱抱合と還元を受けウロビリノゲンとなる

  • 身体所見
  • 強膜黄疸を疑う場合、舌の裏側も調べる
  • 経過が長ければ緑色になることもある: ビリベルジンに酸化される
  • 尿の暗色化

  • 随伴症状
  • 掻痒感: 閉塞性黄疸が多い
  • 徐脈: 心筋の伝導障害


  • ref1,p131;ref5;ref23
  • 050711
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