痴呆

  • dementia, 認知症

  • 概念
  • 獲得した知的機能が後天的な脳の器質的障害によって持続的に低下
  • 日常生活や社会生活が営めなくなっている状態
  • 意識障害のないときにみられる

  • 鑑別
  • うつ病: 感情障害と認知障害のどちらが先行していたか
  • 幻覚妄想状態: 難聴や視力障害などを伴っていることが多い、知的機能は正常
  • 人格障害: 高齢になって性格が極端な形で現れたもの
  • せん妄: 浅いが複雑な意識障害、急性の発症

  • 原因疾患
  • 変性疾患: Alzheimer病Pick病びまん性Lewy小体病Parkinson病など
  • 脳血管性痴呆
  • treatable dementia
  • 正常圧水頭症
  • 慢性硬膜下血腫
  • 脳腫瘍
  • 感染症: インフルエンザヘルペスウイルス
  • 内分泌疾患: 甲状腺機能低下症
  • ビタミン欠乏症: ビタミンB6欠乏症ビタミンB12欠乏症ペラグラ(ナイアシン欠乏症)
  • 慢性肝疾患
  • 慢性腎不全
  • 薬物

  • 症状
  • 中核症状: 情動反応性は保持されている!
  • 病態失認的態度が特徴的: メタ記憶に侵襲
  • 記憶障害: 悪性健忘(体験したこと自体を忘れる)
  • 見当識障害
  • 思考障害
  • 抽象的能力の障害
  • 刺激に乏しい生活による廃用性症候群によるものもあるので注意
  • 周辺症状: 中核症状に困惑した結果として二次的に生成される
  • 幻覚妄想症状: もの盗られ妄想、嫉妬妄想
  • 精神症状: 不安、うつ、不眠症
  • 行動障害: 攻撃性、収集癖、徘徊

  • Alzheimer病脳血管性痴呆
  • 経過
  • Alzheimer病: 人柄の変化→認知の障害→意識の障害、徐々に進行
  • 脳血管性痴呆: 意識の障害→認知の障害→人柄の変化、階段状に進行
  • 生き方
  • Alzheimer病: 共同性、過去未来を欠く虚構の世界、集団でのケア
  • 脳血管性痴呆: 個別性、現実の世界、個別のケア


  • ref4;ref63;ref1
  • 050723
  • 偽痴呆

  • pseudodementia

  • 概念
  • 痴呆のようにみえるが痴呆とは異なるもの
  • 狭義にはGanser症候群(解離症状のひとつ)をさす
  • 老年期うつ病などの可逆性痴呆様状態にも用いられる


  • ref89
  • 051109
  • Ganser症候群
  • Ganser syndrome

  • 概念
  • 解離性障害の解離症状のひとつ
  • 痴呆の真似をしているかのようにみえる状態
  • 拘禁状態に多い


  • ref89
  • 051109
  • Contents