重金属

血清銅


  • 代謝
  • 成人では体内に約80〜120mg存在している
  • 血清中の90〜95%はセルロプラスミンと結合して安定な形で存在している
  • 過剰な銅は肝から胆汁中に排泄され、腸肝循環は行われない
  • セルロプラスミン合成に消費され血中に分泌される
  • SODの生成にも必要
  • その他多くの種類の銅蛋白酵素として生体に必須

  • 高値を示す疾患
  • 閉塞性黄疸
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 急性白血病
  • 多発性骨髄腫

  • 低値を示す疾患
  • Wilson病
  • Menkes病
  • ネフローゼ症候群

  • 銅欠乏症状
  • セリアック・スプルーネフローゼ症候群によるものでは欠乏症状は目立たない
  • 短腸症候群や栄養不良の乳児では、白血球減少(特に好中球)や貧血を認める


  • ref30;ref1;ref27;ref4
  • 050525;051116
  • 血清鉄


  • 体内動態
  • 吸収: 1mg/日
  • 体内: 4gぐらい
  • 比率: 赤血球内に65%、貯蔵鉄が30%


  • 鉄代謝

  • 概要
  • 生体には4gある
  • 胃で3価の鉄から水溶性の2価の鉄になる
  • 1日約10mgは摂っているが、吸収されるのは約1mgで十二指腸で調節されている(肝臓由来の物質により吸収が抑制される)
  • 十二指腸にも3価から2価にする酵素があり、上皮細胞に取り込まれる
  • 上皮細胞から出ると再び3価に変換されてトランスフェリンに運ばれる
  • トランスフェリンは2つの鉄を運ぶ
  • 肝臓などで貯蔵鉄となる
  • フェリチンはアポフェリチンが鉄を取り囲んだもの: 鉄はフリーラジカルを発生するので閉じ込めておきたが、出血時には必要になるため蓄えておきたい
  • トランスフェリンも出血時に備えて余分にある(結合している分の3倍)
  • 鉄が過量に細胞に溜まるとヘモジデローシス、組織に溜まるとヘモクロマトーシスという


  • ref26
  • 051116
  • 亜鉛


  • 欠乏症状
  • 味覚異常、食欲不振下痢
  • 脱毛腸性肢端皮膚炎、創傷治癒遅延
  • 成長障害、性機能障害、精子減少
  • 免疫能低下
  • 中枢神経障害


  • ref24
  • 060120
  • 腸性肢端皮膚炎

  • 概念
  • 常染色体劣性遺伝に基づく亜鉛リガンドの欠乏による亜鉛吸収不全
  • 後天性の亜鉛欠乏により本症と類似の臨床像を呈するものを亜鉛欠乏症候群という

  • 症状
  • 離乳期から始まる
  • 四肢末端、口囲、肛門周囲に紅斑、鱗屑、水疱、びらんなど
  • 脱毛、爪変形
  • 下痢
  • 発育遅延や精神症状など

  • 治療
  • 亜鉛内服が著効する(長期の内服が必要)


  • ref64
  • 060120
  • Contents