トキソプラズマ

  • toxoplasmosis

  • 概念
  • 感染者の大多数は無症状のまま推移している
  • 日和見感染のひとつであり、免疫不全状態で全身感染が起きたり、AIDSで重篤な脳炎を起こす

  • 感染経路
  • ネコの糞中からのオーシストの経口摂取: 多くは不顕性感染
  • ブタの筋肉中の嚢子の経口摂取
  • 子宮内感染: 先天性トキソプラズマ症

  • 後天感染
  • リンパ節炎: 最も多い病型
  • 女性に多い
  • 頸部、腋窩などに好発
  • 発熱を伴うが、圧痛、融合、自壊などはない
  • 片側の網脈絡膜炎で発症することもある
  • 放置しても自然治癒する
  • 全身感染: 免疫能低下患者
  • 頭痛発熱などで発症し、肝炎、肺炎心筋炎髄膜炎などの症状を呈する
  • 脳炎: AIDS患者で多い
  • 頭痛発熱痙攣運動失調など
  • CT: ring状の陰影

  • 治療
  • サルファ剤とピリメタミン: 葉酸合成阻害薬、妊婦には禁忌
  • 葉酸製剤を合わせて投与


  • ref9,164;ref1
  • 050514;060202
  • 先天性トキソプラズマ症


  • 概念
  • 妊婦の初感染により子宮内感染を起こす
  • 流産早産がなければ、先天性トキソプラズマ症として出生する
  • 先天感染時の半数は生下時には無症状でも生後10年以内に発症する可能性を有する
  • 出生2,000人に対して1人程度の頻度で先天性感染児が出生していると考えられている

  • 症状
  • 主症状は中枢神経系炎症の後遺症
  • 4主徴
  • 網脈絡膜炎
  • 水頭症、小頭症
  • 脳内石灰化像
  • 精神・運動障害
  • その他に頻度が高い症状
  • 肝脾腫
  • 貧血
  • 黄疸
  • 発熱
  • リンパ節腫脹

  • 治療
  • 先天感染を疑った場合には妊婦にアセチルスピラマイシン(蛋白合成阻害薬)を投与


  • ref1,p448
  • 050830
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