慢性骨髄性白血病

  • chronic myelogenous leukemia;CML

  • 概念
  • 1つの多能性造血幹細胞の形質転換による
  • Ph染色体(t(9;22)による)によるBCR/ABL融合遺伝子が直接的な病因
  • はじめは分化過程に異常はないので成熟血球が増加
  • 65歳前後に発症のピーク

  • 病態
  • BCR/ABL融合蛋白質のチロシンキナーゼ活性により細胞増殖、形質転換、アポトーシス抑制などを起こす
  • 赤芽球系、骨髄球系、巨核球系、リンパ球系すべてに異常
  • 成熟血球はNAP活性がきわめて低値
  • 発症後3〜8年たつと分化過程にも異常が加わり未熟な芽球が増加(急性転化)

  • 病期診断
    慢性期末梢血か骨髄中の芽球15%以下
    貧血血小板減少、好塩基球増加、芽腫を認めない
    移行期慢性期と急性期以外
    急性期末梢血か骨髄中の芽球30%以上
    または芽腫を認める


  • 症状
  • 慢性期
  • 脾腫: 脾出血・梗塞による疼痛
  • 肝腫
  • 消化器症状
  • 微熱
  • 体重減少
  • 胸骨の叩打痛・圧痛
  • 急性期
  • 貧血
  • 感染
  • 出血傾向

  • 検査
  • 末梢血
  • 顆粒球、血小板の増加
  • NAPスコアは低値:
  • 生化学的に未熟
  • 急性転化で上昇
  • 骨髄線維症類白血病反応の鑑別に有用
  • 骨髄
  • 顆粒球系細胞増殖
  • 移行期・急性期では骨髄繊維化(dry tap)、芽球増加
  • 生化学
  • ビタミンB12上昇: 好中球の増加によるビタミンB12結合蛋白の血漿への供給増加
  • 急性転化でTdT活性(リンパ球のrearrangementと関連)→陽性ならばALLタイプでALLに治療に準ずる

  • 治療
  • イマチニブ: チロシンキナーゼ活性阻害剤
  • 移行期/急性期では同種造血幹細胞移植が唯一治癒を期待できる

  • 予後
  • 急性転化したあとは悪い


  • ref26,ref1,ref23
  • 050702;050915
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