心不全の治療


  • 心不全の予防
  • 冠動脈疾患のリスクファクターの改善
  • ACE阻害薬(またはARB): 無症状でも動脈硬化、糖尿病高血圧の既往があれば

  • 一般的対処
  • Na制限
  • 毎日の体重測定: 利尿薬の効果判定
  • 呼吸器感染症の予防: インフルエンザ肺炎球菌のワクチン
  • 不安軽減: 急性心不全では数日間の抗不安薬が有用。身体的・精神的休養が血圧を下げ後負荷軽減
  • 肺塞栓症の予防
  • 肥満の改善: 心負荷を減少させる

  • 水分貯留の改善
  • Na制限
  • 軽度の心不全ではこれだけで症状の改善がみられる
  • 重度の心不全利尿薬によっても改善されない水分貯留があれば、1g/dまでNaCl制限する
  • 低Na血症となるようならば水分制限も

  • 利尿薬
  • 過剰投与に注意: 体液量減少で心拍出量減少し、腎機能低下など
  • 慢性心不全では経口ループ利尿薬サイアザイドが有効。重度の心不全ではカリウム保持性利尿薬(ループ利尿薬サイアザイドとの併用で最も効果的)も必要となる
  • 急性心不全では経静脈ループ利尿薬が有効

  • リモデリングの抑制
  • レニンアンギオテンシンアルドステロン系と交感神経系の慢性的興奮は心室のリモデリングの原因となり、心機能を悪化させたり危険な不整脈をもたらす→これらの系を遮断する薬剤が必要となる
  • ACE阻害薬
  • ほとんど全てのステージの治療と予防で中心的な役割を果たす
  • 前負荷と後負荷の減少
  • 低血圧患者には投与しない
  • ARB
  • ACE阻害薬が副作用で使えない場合
  • ACE阻害薬と同等の効果
  • スピロノラクトン
  • 低容量のスピロノラクトンは進行した心不全患者の予後を延長させる
  • β遮断薬
  • メトプロロール、ビスプロロール、カルベディロール
  • 極低容量で開始し徐々に増量
  • 適応: NYHAII・III
  • 適応外: 不安定な心不全低血圧、重度の体液貯留、変力作用の薬剤で最近投与されていた患者、徐脈房室ブロック気管支喘息

  • ジギタリス
  • 心房細動心房粗動頻脈を合併した収縮不全に有効
  • キニジンベラパミルアミオダロン、プロパフェノンは血中濃度を上昇させるのでジギタリスは半分に減らす
  • ジギタリス中毒に注意

  • アドレナリン受容体作用薬
  • ドパミン
  • α1およびβ1受容体刺激作用
  • 低容量: 利尿効果
  • 高容量: α1作用で血圧上昇
  • ドブタミン
  • β1受容体刺激: 陽性変力作用と軽度の陽性変時作用

  • 塩酸モルフィン
  • 血管拡張作用→静脈潅流減少→左心不全症状の改善


  • ref5;ref44
  • 050607;050620
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