発作性頻拍

発作性上室頻拍


  • 概念
  • 心房波100/min〜250/min
  • 90%は房室結節回帰性頻拍房室回帰性頻拍のいずれか
  • 上室頻拍の多くは突然に発症し突然に停止する→発作性

  • 治療
  • 短期的治療
  • 迷走神経刺激: Valsalva法、頸動脈洞マッサージ(脳塞栓症のリスクの少ない若年者で)
  • 薬物療法: アデノシン(90%に有効)、ベラパミル
  • 電気的除細動
  • 長期的治療
  • 根治術: カテーテルアブレーション


  • ref47;ref7
  • 050623

  • 房室結節回帰性頻拍

  • 概念
  • 上室頻拍の50〜60%

  • 原因
  • 興奮旋回路: 房室結節の機能的な縦解離(速伝導路と遅伝導路)
  • 通常型
  • 速伝導路が不応期(一方向性ブロック)のとき心房期外収縮発生→遅伝導路を順行→不応期を終えた速伝導路を逆行(緩徐伝導)→不応期を終えた遅伝導路を再び順行

  • 心電図
  • P波
  • 通常型:
  • 逆行性P波QRS波と同期してみられないか、QRS波終末部にわずかにみられる
  • V1誘導ではpseudo"r波"として認められる
  • 稀有型:
  • QRS波の前に認められる
  • QRS
  • 通常は正常
  • 脚ブロックや心室内変行伝導を伴い幅広くなることもある


  • ref47;ref55
  • 050622;050705
  • 房室回帰性頻拍

  • 概念
  • 上室頻拍の30〜40%
  • 臨床的にはほとんどの副伝導路がKent束


  • ref47;ref55
  • 050622;050706
  • WPW症候群

  • 概念
  • 頻脈不整脈を伴いやすい: 最も多いのが房室回帰性頻拍
  • 心電図
  • PQ時間の短縮
  • QRS初期のδ波
  • 幅広いQRS

  • 分類
  • 顕性WPW症候群: δ波が明瞭
  • 不顕性WPW症候群: (位置や流れる方向のため)δ波を生じさせないがKent束を有する
  • V1でQRSが上向きはA型(左房と左室を結ぶKent束)、下向きはB型

  • 正方向性房室回帰性頻拍
  • 最も多くみられる
  • 心電図
  • QRS波:
  • 正常幅
  • 一拍ごとにQRS波が変化する電気的交互脈では房室回帰性頻拍の可能性が高い
  • P波
  • QRS波の後でQRS波から離れて認められることが多い
  • RP時間<PR時間(←Kent束は伝導性が速い)
  • 脚ブロック
  • Kent束と同側に生じると旋回経路が長くなり心拍数低下

  • 逆行性房室回帰性頻拍
  • Kent束を順行性に伝導する→δ波を有する幅広いQRS波の頻拍となる

  • 心房細動偽性心室頻拍


  • ref12;ref47
  • 050622;050623
  • 心室頻拍


  • 発生機序
  • 自動能: 陳旧性心筋梗塞などでみられる
  • 撃発活動: 早期後脱分極(←QT延長症候群)と遅延後脱分極(←ジギタリス中毒
  • リエントリー

  • 分類
  • 持続時間
  • 非持続性心室頻拍: 30秒未満に自然停止、たいてい無症状
  • 持続性心室頻拍: 30秒以上持続するか、血行動態破綻のために停止処置を必要とするもの
  • 波形
  • 単形性心室頻拍
  • 多形性心室頻拍: QRS波の先端がねじれるように変わるものはtorsades de pointes

  • 心電図
  • 幅広いQRS
  • 房室解離: P波QRS波が1:1に対応していない
  • 心室捕捉と融合波形

  • 治療
  • 血行動態が保たれている場合
  • 無症状で器質的心疾患がない非持続性心室頻拍の場合は予後に影響しないので、治療は必要ない(Qt延長症候群は例外)
  • 電気的除細動: 器質的心疾患をもつ患者で、血行動態不安定例や心不全や虚血など
  • 薬物療法: プロカインアミドが最も有効らしい。β遮断薬、クラスIa,クラスIc, クラスIII。
  • ICD
  • カテーテルアブレーション
  • ショック状態
  • 心室細動と同様に治療する


  • ref47;ref5;ref7
  • 050623
  • torsades de pointes
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