末端肥大症

先端巨大症、下垂体性巨人症;acromegay, pituitary gigantism

  • 概念
  • GH産生下垂体腫瘍の99%以上が腺腫(まれに過形成)
  • GH産生細胞とPRL産生細胞の混合腺腫、GHPRLをともに産生する腺腫などもある

  • 症状
  • 内分泌代謝
  • インスリン抵抗性や耐糖能異常: 10〜20%が顕性の糖尿病となる
  • 高脂血症: 中性脂肪
  • 甲状腺: 腫大し結節を触知することあるが機能は正常
  • 呼吸器
  • 肺活量: 増加
  • 末梢気道の狭窄化
  • 睡眠時無呼吸症候群: 巨舌
  • 心血管系
  • 高血圧
  • 心筋症
  • 代謝
  • 高Ca尿症: GHにより活性型ビタミンDが上昇、6〜12%に尿路結石
  • 高P血症: GHがリンの再吸収を高める、約半数
  • 変形性骨関節症
  • 神経・筋疾患
  • ミオパチー: 筋力低下
  • 手根管症候群: 30〜40%
  • 腺腫による圧迫
  • 頭痛、視野・視力障害: 視野障害を伴っていなければマイクロアデノーマが疑われる
  • 正常下垂体機能低下
  • 腫瘍
  • 腸ポリープの合併は22〜65%と高く、そのうち大腸癌になる頻度は5%と高い。
  • 悪性腫瘍合併の頻度は一般と差はない

  • 内分泌検査
  • 血中GH値: 1回測定では意義がない←正常値の分泌期の血中頂値と差がない
  • IGF-T: 1日GH分泌総量判定の最もよい指標
  • ブドウ糖負荷試験: 抑制されないか、増加する
  • TRHまたはLHRH試験: 正常では変化ないが、本症の一部では奇異性上昇
  • ブロモクリプチン試験: 正常ではGH分泌刺激するが、本症では増加反応はないか抑制される

  • 画像
  • X線
  • トルコ鞍の拡大
  • 鞍底の二重化
  • 鞍背の菲薄化
  • 前頭洞拡大
  • 手指末端骨の花キャベツ様肥大、種子骨肥大
  • heel padの肥厚

  • 治療
  • 手術
  • 経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術(Hardy法):
  • 腫瘍を手術視野に入れることでき、視神経などとの接触を避けられる
  • ミクロアデノーマでは完全治癒が望める
  • 開頭術
  • 薬物療法
  • ブロモクリプチン
  • 70〜90%に症状の改善
  • 高プロラクチン血症性無月経よりも高用量を要する
  • ソマトスタチンアナログ: オクトレオチド
  • IGF-T正常化は65〜70%
  • 術前投与で寛解率上昇
  • インスリン分泌抑制で糖尿病増悪、胆嚢収縮抑制で胆石合併
  • 放射線
  • 術後の残存腫瘍や薬物療法無効例に対して


  • ref1,p1520;ref23,D13
  • 050604;060103
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