慢性閉塞性肺疾患

  • chronic obstructive pulmonary disease; COPD

  • 概念
  • 肺気腫または慢性気管支炎により惹起される閉塞性換気障害を特徴とする疾患 (-画像-
  • 40歳以上の喫煙男性の約10%、女性の5%が相当するという報告がある
  • 頻度は欧米の方が多い

  • 病態
  • 細気管支領域の気管内腔の虚脱
  • 末梢気道病変による器質的狭窄と肺気腫病変に伴う肺弾性収縮力の低下による
  • 1秒量の低下
  • フローボリューム曲線の下降脚の低下
  • 残気量の上昇
  • 肺毛細血管床の減少
  • 肺胞壁の破壊による
  • 拡散能低下
  • 換気の不均等分布と血流の不均等分布
  • 死腔換気の増大
  • 呼吸仕事量増大
  • 気道抵抗の増大と死腔換気の増大による
  • 進行すると換気を維持できなくなりPaCO2上昇

  • 臨床症状
  • 労作時息切れ
  • 呼吸音の減弱
  • 進行例では体重減少をきたすことが多い

  • 検査
  • 肺気腫慢性気管支炎

  • 合併
  • 気道感染
  • 気胸

  • 予後
  • 早期に発見され禁煙した場合は生命予後にまったく影響しない
  • 軽症の高齢ではほとんど治療対象にならない
  • 在宅酸素療法後の5年生存率は約40%

  • 治療
  • 安定期の治療
  • 喫煙指導
  • 閉塞性障害を改善するための薬物治療: 抗コリン薬、テオフィリン製剤、ステロイド吸入薬
  • 気道感染に対する薬物療法
  • 在宅酸素療法
  • 適応: PaO2が55以下、肺性心を伴うときPaO2 60以下
  • PaCO2が70以上であればCO2ナルコーシスの可能性あるので人工呼吸を考慮
  • 外科的療法: Lung volume reduction surgery
  • 急性増悪時の治療
  • 酸素療法: PaO2 60Torr以上を目標、CO2ナルコーシスに注意
  • 気道感染に対する治療
  • 気管支拡張薬とステロイド: 抗コリン薬、β刺激薬、テオフィリン製剤の併用とステロイド短期間全身投与
  • 心不全の治療
  • 人工呼吸管理: 保存的治療にも関わらず、PaO2 ≦ 40Torr、PaCO2 ≧ 80 Torr、pH ≦ 7.28 となる場合や、CO2ナルコーシスによる意識障害がある場合に適応となる。


  • ref1;ref23
  • 050804;051224
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