気管支喘息

  • bronchial asthma

  • 概念
  • 好酸球リンパ球・マスト細胞を主体とする慢性気道炎症性疾患
  • 遺伝的素因と慢性気道炎症により気道過敏性が惹起される
  • 可逆性気流閉塞により発作性の呼吸困難咳嗽喘鳴などを呈する
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  • 小児の約6%、成人の約3%で認め、都市部で多く郊外で少ない
  • 小児では5歳までに80%以上が発症し、成人への移行は約10%

  • 分類
  • IgE依存型: アレルゲンに対する特異的IgE抗体が証明できる、小児の90%、成人の過半数
  • IgE非依存型: アレルゲンに対する特異的IgE抗体が証明できない

  • 病因
  • 遺伝的素因: アトピー素因(IgE抗体を作りやすい体質)、気道過敏性
  • 原因因子: 吸入性アレルゲン
  • 寄与因子: 喫煙大気汚染、ウイルス感染、乳幼児期細菌感染の減少(Th1細胞の発達が刺激されずTh2細胞優位のまま成長)

  • 病態
  • 軽症の喘息発作時には過換気により呼吸性アルカローシスとなる
  • 中等症から重症型で疲れてくるとPaCO2が上がり始める→上がり途中での一時的な正常値に騙されずに経過を観察する必要がある(人工呼吸ができる病棟への入院)
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  • 症状
  • 発作性の喘鳴
  • 呼吸困難
  • 胸部絞扼感
  • 咳嗽
  • 深夜から明け方に強い

  • 発作の程度
      呼吸困難動作
    軽度苦しいが横になれるやや困難
    中等度横になれないかなり困難
    高度動けない歩行不能
    重篤チアノーゼ、錯乱、意識障害、失禁、呼吸停止会話不能


  • 身体所見
  • wheeze: ゆっくり残気量位まで呼出させると軽症者でも聴取可能となる。発作時でも聴取されない場合は重症発作の徴候。
  • coarse crackle: 気道内の分泌物があれば聴取される

  • 検査
  • 呼吸機能検査: 可逆性気流閉塞の証明
  • 閉塞性換気障害パターン: 軽症例・寛解例では異常を認めないことも多い
  • β刺激薬吸入前後(または有症状期と無症状期、治療前後)の1秒量が20%以上改善
  • 気道過敏性試験: 気道過敏性の証明
  • 気道平滑筋を収縮させる薬物の低濃度の吸入で気道収縮が惹起される
  • 喘息の重症度とよく相関する
  • 喀痰検査: 気道炎症の証明
  • 好酸球の増加
  • シャルコー・ライデン結晶: 好酸球が融合
  • クルシュマン螺旋体: 粘液物質が融合
  • クレオラ小体: 上皮細胞の残骸
  • アレルギー検査

  • 鑑別
  • 上気道狭窄
  • 慢性閉塞性肺疾患
  • びまん性汎細気管支炎
  • 閉塞性細気管支炎
  • 心臓喘息

  • 治療
  • 発作時
  • 意識障害チアノーゼがあるときは気管内挿管人工呼吸: CO2ナルコーシスに注意
  • 輸液: 発汗多く脱水気味のため、痰の粘稠性の改善
  • 短期作動性吸入β2刺激薬: エピネフリンは気道平滑筋弛緩作用と毛細血管収縮作用をもつ
  • ステロイド全身投与: ステロイド吸入は無力
  • テオフィリン、アミノフィリンの静注: テオフィリンやネオフィリンの内服をしていた患者には禁忌、β刺激薬が投与されている状況では気管支拡張作用は不確か
  • 長期管理
  • 重症度の指標: 症状、ピークフロー、1秒量の変動
  • 吸入ステロイド
  • 徐放性テオフィリン製剤、抗アレルギー薬: 単独での使用は軽症例のみ
  • 長期作動性β2刺激薬: 吸入ステロイドに上乗せして使用


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  • 050731
  • アスピリン喘息



  • 概念
  • NSAIDsの内服・注射・座薬・貼付薬などの使用により重篤な喘息発作を起こす
  • 感染型気管支喘息慢性副鼻腔炎鼻茸の合併が多い
  • 成人喘息の約10%にみられ、やや女性に多い
  • NSAIDsのCOX抑制作用によりロイコトリエン産生が亢進することが基になっていると考えられている
  • 塩基性NSAIDsは比較的安全に使用できる


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  • 050731;051019
  • 咳喘息

  • cough variant asthma

  • 概念
  • 喘鳴呼吸困難などの症状を伴わず、咳のみを自覚症状とする
  • 夜間から早朝に強い、気道過敏性、痰中好酸球増加などにより診断する
  • 気管支喘息の前駆症状といわれる
  • 気管支喘息の治療が奏功する


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  • 051224;060216
  • Contents