尿路結石


  • 概念
  • 疼痛血尿、結石自排が3徴とし、虫垂炎などの鑑別が重要となる
  • Ca結石が80%以上を占める

  • 疫学
  • 上部尿路結石(腎・尿管結石)が95%を占める
  • 男性に多い←前立腺肥大による下部尿路通過障害
  • 夏に多い←発汗などによる水分喪失による尿量減少
  • 10年再発率は約60%

  • 成因
  • 尿流通過障害となる病態: 水腎症、神経因性膀胱前立腺肥大症
  • 長期臥床
  • 尿路感染症
  • 尿路異物: カテーテル
  • シュウ酸カルシウム結石: アルカリ尿で生じやすい
  • 原発性副甲状腺機能亢進症
  • ビタミンD過剰症
  • Cushing症候群
  • 遠位尿細管性アシドーシス
  • 腸管性高Ca尿症(腸管からのCa吸収増加)
  • 腎性高Ca尿症(腎尿細管でのCa再吸収障害)
  • 高シュウ酸尿症
  • 低クエン酸尿症
  • 炭酸脱水素酵素阻害薬: 尿アルカリ化、高Ca尿症、低クエン酸尿症をきたす
  • リン酸マグネシウムアンモニウム結石
  • ウレアーゼ産生菌による尿路感染
  • 尿酸結石: 酸性尿で生じやすい
  • 尿酸尿症
  • 痛風
  • 白血病
  • 特殊な結石
  • シスチン尿症: 酸性尿で生じやすい
  • キサンチン尿症

  • 症状
  • 疼痛血尿、結石自排が3主徴
  • 疝痛発作:
  • 鼠径部から陰嚢に放散
  • 尿流遮断による腎盂圧上昇で腎部に激しい痛み
  • 膀胱刺激症状: 尿管口の結石や膀胱結石
  • 尿流途絶、排尿困難: 膀胱結石、尿道結石

  • 身体所見
  • 肋骨脊柱角叩打痛

  • 検査
  • KUB
  • 尿酸結石、キサンチン結石は、透過性がありうつらない
  • シスチン結石は淡く描出されるのみ
  • 静脈性尿路造影
  • 疼痛発作時には造影剤の排泄が認められないことがあるため、疼痛軽快時に行う
  • 尿沈渣
  • シスチン: 六角形状の結晶
  • 肝不全ではロイシン、チロシン
  • 上記以外は疾患特異性に乏しい

  • 治療
  • 疼痛処置
  • NSAIDs
  • 非麻薬系鎮痛剤
  • 自然排石
  • 横径 6mm以下の結石は自排可能
  • 尿量確保と運動: 水の飲水、お茶は緑茶より番茶
  • 薬物療法
  • 排泄促進剤としてウロカルン
  • 鎮痙剤として臭化ブチルスコポラミン(ブスコパン)
  • シュウ酸カルシウムの場合は、
  • リン酸塩(腸管内でCa2+と結合させ吸収抑制)
  • サイアザイド(Ca2+再吸収促進)
  • 尿酸結石の場合は、
  • 尿のアルカリ化(クエン酸製剤)
  • アロプリロール
  • シスチン結石の場合は、
  • 尿のアルカリ化
  • D-ペニシラミン
  • ESWL
  • 適応: 自然排石困難な結石、腎機能障害をきたす尿路の閉塞、難治性尿路感染症の併発。2cm以下の結石で有効。
  • 禁忌: 出血傾向妊娠など
    (患者負担が6万円ほどもするらしい)


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