hemorrhoids, piles
概念
歯状線より口側の内痔静脈叢(→上・中直腸静脈)から発生する内痔核と、歯状線より尾側の外痔静脈叢(→下直腸静脈)から発生する外痔核がある
疫学
中高年では有病率5%といわれる
原因
支持組織減弱説: 血管、弾性結合織、平滑筋などで構成される肛門クッションが脆弱化し余剰になる
門脈圧亢進症と門脈圧正常者の間に有意差はない→静脈瘤性の変化は疑問
治療
生活指導: 排便習慣、清潔に保つ
ref15
051225
概念
歯状線より口側の内痔静脈叢から発生する痔核
3時、7時、11時の方向に好発し主痔核という←上直腸動脈の3分枝の終末部(痔動脈)
主痔核の間に小さな痔核が発生することがあり副痔核という
Goligher分類
1度: 排便時静脈うっ血、肛門管内にわずかに突出
2度: 排便時脱出、自然還納
3度: 常時肛門外脱出、用手還納
4度: 用手でも還納不可
症状
排便時の出血
一般には疼痛はない(←歯状線より口側は知覚神経がない)
腫脹・脱出により疼痛が出現する
嵌頓痔核では激痛を生じる
治療
硬化療法: 結構遮断、線維化促進により痔核の縮小消滅を図る。
輪ゴム結紮法: 壊死させ痔核を脱落させる
結紮切除法の開放術式(Milligan-Morgan手術)
結紮切除法の半閉鎖式および閉鎖式
ref15
051225
incarcerated hemorrhoid
概念
肛門括約筋に絞扼され元に戻れなくなった病態
著明な浮腫と腫脹を呈し、やがて血行障害で暗黒色に変色する
激痛を伴う
治療
急性期は保存治療を優先する?(安静と保温により局所の循環の改善)
ref15
051225
概念
歯状線より尾側の外痔静脈叢から発生する
怒責によりドーナツ状の褐色の結節状腫脹を呈し、怒責やめればもどる
外痔核に感染が生じると、内部に血栓を形成し血栓性外痔核となる
ref15
051225
thrombosed external hemohhoid
概念
外痔核の感染により、急激に腫脹し、内部に血栓を形成し、肛門外に暗黒色の有痛性の硬い腫瘤を生じる
排便時には激痛を生じる
治療
原則的に保存的治療: 安静と保温。NSAID、ステロイドやリドカイン含有の座薬。感染の持続があれば抗生物質。
保存的治療による寛解を待てない場合は、血栓除去術または痔核摘出術。
ref15
051225