概念
脳動脈の一部に限局性の閉塞が生じ、灌流されていた部位が壊死
発生機序から血栓性、塞栓性、血行力学性に分けられる
臨床病型からアテローム血栓性、心原塞栓性、ラクナ梗塞、その他に分けられる
病態
アテローム血栓性
比較的大きな動脈のアテローム硬化病変を原因とする
発生機序として血栓性、塞栓性、血行力学性がある
心原塞栓性
側副血行路が不十分であることが多く、突発完成型の神経症候を示す
自然再開通が起こり症状の急激な改善が生じることもある
血液脳関門が破綻した虚血部への再還流により出血性梗塞が生じえる ref23
心房の方が心室より拡張しやすく乱流を生じやすいため、僧帽弁狭窄(→心房細動)によりきたしやすい
ラクナ梗塞
穿通枝の閉塞による小梗塞
被殻、橋、視床の順に発症頻度が高い
病巣部位によりさまざまな臨床症状(ラクナ症候群)
検査
CT
発症6時間以降に低吸収域
MRI
発症3〜4時間ごろから検出可能(拡張強調画像では超早期の検出が可能)
T1強調画像: 低信号
T2強調画像: 高信号
SPECT
CTやMRIでは検出できない急性期の虚血病巣を検出できる
鑑別
高齢者などの軽い症状で発症日時がはっきりしない場合は、慢性硬膜下血腫も疑い一度は頭部CTをやるべき
急性期の治療
呼吸管理
血圧管理
降圧治療対象:
拡張期血圧140mmHg以上持続
血圧220/120mmHg、あるいは平均血圧130mmHg以上
脳浮腫対策
痙攣などの対策
痙攣に対してジアゼパム静注
痙攣の重積に対してはフェニトイン点滴静注
合併症対策
抗潰瘍薬
意識障害により肺炎などの合併のおそれがあれば広域抗菌スペクトルの抗生物質
病型別治療
心原性または動脈原性塞栓症で発症3時間以内: t-PAまたはウロキナーゼ
脳血栓症でラクナ梗塞: 抗血小板薬(オザグレル)
アテローム血栓性梗塞: 選択的抗トロンビン薬(アルガトロバン)
心原性塞栓症の再発予防: ヘパリン→ワルファリン
慢性期の治療
再発予防として抗血小板薬や抗凝固薬
後遺症に対して脳循環代謝改善薬
リハビリテーション
初期リハビリテーション
急性期から実施
良肢位保持、体位変換、他動運動
離床期リハビリテーション
起座訓練、起立訓練、初期歩行訓練
上肢の作業療法など
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