cerebral hemorrhage
概念
脳実質内に出血し血腫を形成
原因
高血圧性脳出血: 微小動脈瘤の破綻によると考えられている
脳アミロイド血管床: 脳表動脈にアミロイド沈着
出血性素因: 白血病、血小板減少症、血友病など
薬物: 抗血栓薬、血栓溶解薬など
血管異常: 脳動脈瘤、脳動静脈奇形、血管腫、もやもや病など
ref61
050713
概念
高血圧症を基盤とし、小動脈瘤の破綻により出血
病態
脳ヘルニア
大量の出血できたす
中等量の血腫でも徐々に脳浮腫が加わることで、脳ヘルニアをきたしうる
小脳出血は中脳水道や第4脳室を閉塞しやすく、脳ヘルニアを急速にきたす
被殻出血や視床出血は側脳室に穿破し髄液の循環障害により頭蓋内圧亢進をきたすこともある
少量出血は自然に吸収される
神経症状
血腫の部位と大きさに応じて神経症状が出現
血腫が吸収されても脱落症状として残ることが多い
臨床症状
昼間の活動時の発症が多く、頭痛、悪心、意識障害を多くの症例で認める
被殻出血: 約40%
レンズ核線条体動脈外側枝(中大脳動脈の分岐)の破綻 -画像-
反対側の片麻痺と感覚障害
病巣側への共同偏視-画像-、同名半盲、失語、失行、失認などもみられることがある
視床出血: 約30%
後視床穿通動脈(後大脳動脈の分岐)と視床膝状体動脈の破綻
反対側の感覚障害と軽度の片麻痺
病巣側への共同偏視、下内方の凝視、縮瞳、対光反射消失、Parinaud徴候などもみられることがある
小脳出血: 約10%
強い頭痛、悪心・嘔吐
回転性めまい、起立および歩行不能
反対側への共同偏視、外転神経麻痺、末梢性顔面神経麻痺などもみられることがある
発症後意識障害が急速に進行し昏睡に至る劇症型がある
四肢の麻痺は認めない
橋出血: 約10%
多くは急速に意識障害から昏睡状態に陥る
四肢麻痺
縮瞳
下方への垂直性自発眼振
眼球頭位反射消失
大脳皮質下出血約10%
出血部位に一致した大脳巣症状
診断
CT
急性期: 高吸収域
MRI
T1強調画像: 急性期は等信号→しだいに高信号
T2強調画像: 急性期は等信号→その後数日間は低信号→高信号
血管造影
高血圧症の既往がない場合、部位が定型的でない場合、若年者、皮質下出血、小脳出血、くも膜下出血を認める場合などに行う
合併
意識障害を伴う場合は感染症と消化管出血を合併しやすい
治療
脳血管障害の治療
血腫除去術
被殼出血は血腫量30mL以上で軽度の意識障害があるとき
皮質下出血は血腫量30mL以上で考慮
小脳出血は血腫径3cm以上(血腫量15mL以上)のとき
視床出血と橋出血には適応はない
ref61;ref1,p1982;ref23
050713;050716;060108
概念
高齢者において脳表動脈にアミロイドが沈着し脳出血をきたす
70〜80歳代では40〜50%で認める
皮質や皮質下に脳葉型の出血
ref1,p1982
050713