遅発性ウイルス感染症


亜急性硬化性全脳炎

  • subacute sclerosing panencephalitis; SSPE

  • 概念
  • 麻疹ウイルスの変異株のSSPEウイルスによる
  • 脳全体が硬化して萎縮する
  • 2歳未満で麻疹に罹患し、6〜9歳で発症することが多い

  • 症状
  • 知能低下、性格変化などの精神知能障害で発症
  • 痙攣ミオクローヌス、除脳硬直などを呈す
  • 頭痛発熱はない
  • 多くは発症後1年で無動性無言症に至り、約6年で死亡する

  • 検査
  • 髄液検査: 抗麻疹ウイルス抗体価高値、IgG増加、オリゴクロナルバンド
  • MRI: 大脳のびまん性萎縮
  • 脳波: 周期性同期性放電



  • ref1,p2022
  • 050815
  • 進行性多巣性白質脳症

  • progresseive multifocal leukoencephalopathy; PML

  • 概念
  • 免疫不全状態に合併するJCウイルスによる脱髄性脳炎
  • AIDS患者の3〜5%が発症している

  • 病因
  • JCウイルスは成人の70%に不顕性感染しており腎で感染は持続する
  • 免疫不全でJCウイルスの増殖が亢進し、オリゴデンドロサイトに感染し脱髄をきたす

  • 症状
  • 精神知能障害: 痴呆、性格変化、異常行動など
  • 視野障害
  • 失語

  • 検査
  • MRI
  • PCR法

  • 予後
  • 発症後半年で死亡する


  • ref1,p2023
  • 050815
  • Contents