sexually transmitted disease (STD)
gonorrhea
概念
淋菌が外性器から侵入し線毛により前部尿道粘膜や子宮頸部の円柱上皮に付着し増殖する
淋菌はpH6以下では生存できないが、腟内の感染防御機構の破綻や大量の菌数の曝露により感染する
男性のほうが症状が強く、受診率が高い
クラミジアとの混合感染も多い
症状
男性では数日の潜伏期を経て尿道炎
女性では子宮頸管炎の症状をきたすが比較的軽度なため逆に問題点となる
子宮内膜炎から付属器炎への発展→不妊
付属器炎から骨盤腹膜炎へ
性行為による感染源
産道感染による新生児膿漏眼
検査
子宮頸管内容物の培養
分子生物学的検査
治療
βラクタマーゼ阻害薬と合剤にしたペニシリンやセフェム系
パートナーに対しても治療が必要
ref17
060126
概念
淋菌の産道感染による
放置すると角膜潰瘍から穿孔し失明にいたる可能性がある
予防的に新生児全員に抗生物質の点眼を行っている
ref17
060126
尿道炎
概念
クラミジアChlamydia trachomatisのD〜K型による
わが国で最も多い性感染症
子宮外妊娠、卵管性不妊の原因として重要
病態
前部尿道粘膜と子宮頸部粘膜に円柱上皮細胞の中に入り込む(封入体)→激しい炎症反応は起こらない→女性の尿道炎はほとんど無症状
自覚されない間に上行し、付属器炎、骨盤腹膜炎へと進展→卵管性不妊
子宮頸管炎
子宮内膜炎
卵管炎
子宮付属器炎
骨盤腹膜炎: 下腹部痛、性交痛、内診痛
肝周囲炎: ときに激症の急性腹症
抗体検査
IgM(+),IgA(+),IgG(+): 感染の存在。投薬治療。
IgM(-),IgA(+),IgG(+): 既往感染。不妊では腹腔鏡による骨盤検査。
IgM(-),IgA(-),IgG(+): 既往感染。不妊では腹腔鏡による骨盤検査、
IgM(+),IgA(-),IgG(+): 比較的感染後時間が短い(IgAは遅れて上昇する)。投薬治療。
治療
テトラサイクリン系
2週間で完治
妊婦、新生児にはマクロライド系
ref17,p124;ref21,p167
050520
単純ヘルペスウイルス
概念
HSVTとHSVUの差はない
妊娠によって再活性化されて誘発されやすい
外陰部に強い疼痛をともった水疱がやがて潰瘍となりkissing ulcerを生じる
-画像-
症状
初感染時は疼痛により歩行障害や排尿障害を起こす
細胞診
多核巨細胞
核内封入体
治療
アシクロビル
ガンシクロビル
産道感染
性器ヘルペス合併妊娠(⇒新生児ヘルペス)
アシクロビルの点滴投与により致命率が向上
ref21,p168
050520;050724
vulvovaginal candidiasis
概念
非妊婦の10〜20%、妊婦の20〜30%の腟内に常在する
誘因
免疫能低下
腟内細菌叢の変化←長期間の抗生物質
妊娠中の高エストロゲン状態→腟の扁平上皮細胞からの大量のグリコーゲンによりカンジダの増殖
症状
帯下の増量
外陰部掻痒感
落屑
悪臭
ヨーグルト状の帯下
検査
腟鏡検査: 発赤した粘膜、偽膜
検鏡
治療
腟洗浄(やり過ぎるのも良くない)
抗真菌薬の腟錠
ref17;ref110
050921;060216
vaginal trichomoniasis
概念
トリコモナスは鞭毛虫類に属する原虫で、腟トリコモナスだけが病原性をもつ
主に性行為により感染する
症状
帯下増量: 黄白色で泡沫状←トリコモナスが代謝により発する気泡
外陰部掻痒感
悪臭
検査
腟鏡検査で発赤した粘膜
検鏡
培養
治療
メトロニダゾールなどの腟錠と経口薬の併用
ref17
060126
scabies
概念
ヒゼンダニの皮膚感染により発症する
外陰部の疥癬は性感染症による
症状
掻痒←ヒゼンダニが疥癬トンネルを作るときやヒゼンダニの死滅後の過敏反応
治療
イオウ製剤など
止痒薬
ref17
060126