血液型不適合妊娠


  • 概念
  • 母体にはない血液型抗原が胎児側に存在する場合
  • 約90%がRh式のD因子による

  • 病態
  • 母体感作
  • 輸血: Rh陰性の母体にRh陽性の血液輸血することでD抗体産生
  • 経胎盤出血: 胎盤の小さな亀裂で胎児血が母体血に輸血→初回妊娠でも発症はありえる
  • 分娩時の経胎盤出血:
  • 妊娠中に比べ頻度、量ともに多い
  • 5〜10%程度の確率で感作される
  • 胎児水腫
  • 新生児溶血性疾患 (⇒病的黄疸
  • 間接ビリルビンは胎盤通過し母体側に排泄され胎児に黄疸なし
  • しかし出生後に黄疸


  • ref20;ref24
  • 050820

  • 新生児溶血性疾患

  • hemolytic disease of the newborn (HDN)
  • Rh式血液型不適合妊娠

  • 概念
  • Rh陰性(D陰性)の頻度は日本人では0.5%(米国では13%)
  • 妻がD陰性(dd)で夫がD陽性(DD)ならば児は100%の確率でD陽性、夫がD陽性(Dd)ならば児は50%の確率でD陽性となる

  • 臨床像
  • 免疫性胎児水腫
  • 病的黄疸
  • 貧血

  • 診断
  • 母体血間接クームス試験陽性
  • 新生児血直接クームス試験陽性

  • 管理
  • 未感作妊婦に対して、抗Dヒト免疫グロブリン妊娠28週ごろと分娩後72時間以内に筋注

  • ref20
  • 050820
  • ABO式血液型不適合妊娠

  • 概念
  • 臨床的に新生児溶血性疾患を発症する可能性があるのは、母体がO型で胎児がA型かB型のとき
  • O型の母親のIgG分画に属する抗体(極少量)だけが胎児に移行(A型の母親やB型の母親ではIgG分画に属する抗体がほとんどないのでほとんど起こらない)
  • 0.7〜2%で新生児溶血性疾患を発症する

  • 検査
  • 直接クームス試験は陰性←AおよびB抗原に対する胎児赤血球の結合部位の問題?
  • 新生児赤血球の解離試験: 解離液から抗Aまたは抗B抗体検出

  • 管理
  • 光線療法で対処できる中等度のものが多い


  • ref20;ref4
  • 050820;051212
  • Contents