出生に伴う異常

分娩損傷

  • birth injury

  • 概念
  • 外力による分娩外傷と低酸素症による低酸素脳症や脳室内出血に分けられる
  • 正常分娩でも眼底出血、眼球結膜出血、軽度のくも膜下出血はまれではない
  • 児頭骨盤不均衡軟産道強靱骨盤位分娩ではリスクが高まる

  • 組織の損傷および出血
  • 産瘤頭血腫帽状腱膜下出血
  • 副腎出血: 分娩時の外力が大きな原因、胎児ジストレスに伴う循環障害も誘因となる
  • 頭蓋内出血:
  • 外傷性出血: 硬膜下出血、くも膜下出血
  • 脳室内出血: 無酸組成障害による、未熟児に多い

  • 骨折
  • 鎖骨骨折
  • 上腕骨骨折大腿骨骨折: 整形外科的固定術で治癒する
  • 頭蓋骨骨折: ほとんどは1〜2か月で自然治癒する

  • 末梢神経損傷
  • 腕神経叢麻痺: 特に骨盤位でなりやすい
  • 上腕型: Moro反射の一側性消失、神経学的予後は良好、手指の運動は保たれる
  • 前腕型: 前腕からの弛緩性麻痺
  • 顔面神経麻痺



  • ref20
  • 050827
  • 産瘤

  • 概念
  • 頭皮と骨膜の間に生じる→骨縫合や泉門を超えて広がる
  • 第1胎向(反時計周りに回旋し右側が先進部)では右頭頂骨後部に生じる
  • 第2胎向(時計回りに回旋し左側が先進部)では左頭頂骨後部に生じる
  • 24時間以内にほとんど消失



  • ref18;ref24
  • 050901

  • 頭血腫

  • 概念
  • 骨膜と頭蓋骨の間に存在→骨縫合を超えて広がることはない
  • 波動を触れることが特徴
  • 母体の仙骨側にある児頭に生じる
  • 大部分は数週間以内に消失
  • 閉鎖腔の出血のため高ビリルビン血症を伴う
  • 永く吸収されずに残存すると化骨する


  • ref18;ref24;ref110
  • 050901;060216
  • 帽状腱膜下出血
  • subgaleal hemorrhage

  • 概念
  • 主に吸引分娩に合併する
  • 帽状腱膜下の結合組織が断裂し静脈出血をきたす -画像-
  • 縫合線を越える
  • 出生直後は明らかでないが、次第に眼瞼や耳介周囲に黒いあざのような出血斑が広がる
  • 大出血となりうるので注意が必要
  • ビリルビン血症を伴うことがある


  • ref20;ref21
  • 050901;060210
  • Contents