概念
大量の後腹膜出血や重篤な合併損傷を伴うことが多く死亡率が高い
前方部の損傷のみでは機能障害を残すことは少なく、骨折に伴う下部尿路系損傷の合併が問題となる
骨盤後方部の破綻は骨盤輪の安定性に大きく影響し、出血性ショック、神経損傷を呈しやすい
分類
安定型骨折: 骨盤輪の破綻がない
ほとんどは保存的治療で治癒する
不安定型骨折: 骨盤輪の破綻
大量の後腹膜出血を生じやすい
回旋不安定型は創外固定のみで治療されることが多い
回旋・垂直方向不安定型は創外固定のみでの治療は困難
寛骨臼骨折
診断
ショック状態や不安定型骨折が視診上疑われる患者は、正面単純X線による診断を優先
バイタルサインが安定していれば、骨盤入口撮影、骨盤出口撮影を行う
寛骨臼骨折の治療方針決定にはCTが不可欠
急性期治療
後腹膜出血の止血
骨折した骨盤を整復・固定: 開大した小骨盤腔を狭小化
帯、シーツによる緊縛、ショックパンツ: 前後圧迫型の緊縛
創外固定: 回旋不安定型の固定
経カテーテル動脈塞栓術: 輸液、輸血でショック状態が改善されないとき
外科的止血: 止血目的ではまれ
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050819