骨折各論

鎖骨骨折

  • fracture of the clavicle

  • 起こり得る合併症
  • 腕神経叢麻痺
  • 気胸
  • 鎖骨下動脈損傷
  • Horner症候群

  • 治療
  • 幼児では8字型包帯を2〜3週間行う
  • 成人では、局所麻酔をして、できるだけ鎖骨の短縮を修正した位置でギプス包帯を巻く。4週間してから三角巾固定に変え、さらに2〜4週間固定する。
  • 腕神経叢圧迫症状や皮膚圧迫があれば手術適応


  • ref77;ref24
  • 051228
  • 上腕骨骨折

    上腕骨近位端部骨折

  • 概念
  • 大部分が外科頸骨折
  • 骨粗鬆症のある例で好発する
  • 腋窩神経、腋窩動静脈損傷を合併することがある
  • 外科頸骨折は変形治癒でも機能障害が少ない
  • 後遺症として肩関節拘縮が問題になる


  • ref77;ref24
  • 050925
  • 上腕骨骨幹部骨折

  • 概念
  • 開放骨折が少なく軟部組織に包まれ良好な決行があるため、骨癒合が得られやすい
  • 橈骨神経麻痺を起こすことがある: 2〜3か月でほとんどが自然治癒してくる


  • ref77;ref24
  • 050925
  • 上腕骨顆上骨折

  • 概念
  • 転倒で肘を進展して手を付いた場合に生じる
  • 5〜10歳の小児に多い

  • 合併症
  • 神経麻痺(正中神経、橈骨神経、尺骨神経)
  • Volkmann拘縮
  • 内反肘変形


  • ref24
  • 050924

  • 上腕骨外顆骨折

  • 概念
  • 発育期の幼少年に起こりやすい
  • 圧痛点が外側に限局
  • 骨片の回転転位が起こりやすく、上腕骨側の骨折面は骨片側の関節軟骨と向かい合う→観血的整復が必要
  • 初期治療を誤ると偽関節を生じやすく、肘関節外側部の成長障害により外反肘変形をきたす
  • 外反肘変形による二次的な尺骨神経麻痺をきたしやすい


  • ref77
  • 050925
  • 前腕骨骨折

    橈骨遠位部骨折
    Colles骨折

  • 概念
  • 転倒して手のひらをついた際に生じる
  • 骨折のなかでも頻度が高い
  • 骨粗鬆症を有する老人に好発する
  • 遠位骨片は背側に転位し、フォーク状変形を呈する -画像-
  • 尺骨突き上げ症候群、長母指伸筋断裂、手根管症候群Sudeck骨萎縮を合併することがある


  • ref77;ref4
  • 050925
  • 尺骨突き上げ症候群
  • ulnocarpal abutment syndrome

  • 概念
  • 橈骨短縮による尺骨の相対的な延長や、尺骨頭の背側への脱臼による
  • 前腕の回旋、手関節の尺屈による尺骨頭部の疼痛とクリックや轢音を伴い、機能障害を起こすことがある


  • ref77
  • 050925
  • Smith骨折

  • 概念
  • 掌屈して手背をついて転倒したときなどに発生する
  • 遠位骨片は掌側に転位する(逆Colles骨折) -画像-


  • ref77
  • 050925
  • Barton骨折

  • 概念
  • 橈骨遠位部の関節内骨折
  • 背側Barton骨折: 遠位骨片が手根骨とともに背側に転位 -画像-
  • 掌側Barton骨折: 遠位骨片が手根骨とともに掌側に転位 -画像-


  • ref77
  • 050925
  • 大腿骨骨折

    大腿骨頸部骨折
    大腿骨頸部内側骨折

  • 概念
  • 骨粗鬆症を有する高齢者に多発
  • 最も融合しがたい骨折(←外骨膜がない、滑液流入、阻血状態、骨片の離開、高齢者)

  • 分類
  • Garden分類 -画像-

  • 症状
  • 足先のつまづきによる急激な下肢の外旋だけで骨折し、その結果として転倒する場合も多い
  • 股関節部疼痛
  • 股関節は一般に内転、進展、外旋の定型的肢位

  • 治療
  • 長期臥床による合併症を防止するための治療が必要になる
  • 安静・臥床、軽い介達牽引: GardenT,Uで自発痛がほとんどない場合
  • 骨接合術
  • 人工骨頭置換術: GardenWでは一般的に適応、その他でも年齢や全身状態を考慮して適応


  • ref77
  • 050925
  • 大腿骨頸部外側骨折

  • 概念
  • 骨折治癒の条件は内側骨折より良い(←関節外の骨折、血流が豊富、海綿骨からなる)
  • たいてい高齢者の転倒で起こる

  • 分類
  • Evans分類 -画像-

  • 治療
  • 保存療法でも骨癒合が得られるが、早期離床目的で骨接合術が好まれ、手術のほうが死亡率が低い


  • ref77
  • 050925
  • Contents