変形性股関節症

  • osteoarthrosis of the hip

  • 概念
  • 関節軟骨の変性、磨耗により関節の破壊が生じ、これに対する反応性の骨増殖を特徴とする疾患
  • 二次性股関節症が約85%を占め、なかでも臼蓋形成不全や股関節脱臼など(発育性股関節脱臼)が多い

  • 二次性股関節症の原因
  • 先天性: 発育性股関節脱臼、臼蓋形成不全
  • 炎症性: 可能性股関節炎、股関節結核
  • 外傷: 大腿骨頸部骨折、股関節脱臼骨折骨盤骨折
  • Perthes病
  • 大腿骨頭すべり症
  • 大腿骨頭壊死
  • 関節リウマチ
  • 強直性脊椎炎
  • 神経病性関節症
  • 内分泌疾患: 末端肥大症副甲状腺機能亢進症
  • 代謝性疾患: 痛風偽痛風ヘモクロマトーシス
  • 骨系統疾患: 多発性骨端異形成症、脊椎骨端異形成症

  • 症状
  • 疼痛
  • 可動域制限: 屈曲拘縮ではThomasテスト陽性となる
  • 歩行障害: 軟性墜下性跛行、Trendelenburg跛行、Duchenne跛行
  • 筋萎縮筋力低下: 大腿四頭筋や大殿筋などの筋萎縮、股関節周囲筋の筋力低下

  • X線
  • 関節裂隙狭小化
  • 骨棘の形成
  • 骨硬化像
  • 骨嚢胞
  • 二重底

  • 病期分類
  • 関節裂隙の状態を基本にして分類される
  • 前股関節症: 関節裂隙の狭小化がない
  • 初期股関節症: 関節裂隙に部分的な狭小化
  • 進行期股関節症: 部分的な軟骨下骨質がある
  • 末期股関節症: 関節裂隙の広範な消失

  • 治療
  • 保存療法: 体重コントロール、歩行時の杖の使用、筋力訓練など
  • 手術療法
  • 前・初期股関節症: 20歳以前で症状が軽い場合は経過観察。症状がある場合は寛骨臼回転骨切術など。
  • 進行期股関節症: 初期に近いものであれば寛骨臼回転骨切術など。末期に近いものであれば大腿骨骨切術など。高齢者では人工股関節置換術を考慮。
  • 末期股関節症: 60歳以下なら原則的に関節固定術や筋解離術などの関節温存手術。高齢では人工股関節置換術。


  • ref77
  • 050927;051227
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