nasal allergy, アレルギー性鼻炎 allergic rhinitis
概念
吸入抗原に対するT型アレルギー
通年性(ダニを抗原)と季節性(スギ、ブタクサなどの花粉を抗原)がある
疫学
約30%(増加傾向←抗原量の増加)
3〜4歳が好発年齢(花粉症は学童期以降)
病態
Th2の発現がTh1より優位→B細胞活性化→IgE分泌亢進
IgEが肥満細胞のFcεRに結合→IgEに抗原が結合→脱顆粒現象
一次性化学伝達物質: ヒスタミン
二次性化学伝達物質: シクロオキシゲナーゼ系(→プロスタグランジンなど)、リポキシゲナーゼ系(→ロイコトリエン類など)
遅発相反応: 早発相の数時間後に炎症細胞が浸潤
症状
くしゃみ、鼻汁過多、鼻閉
鼻内所見: 蒼白に腫脹した鼻腔粘膜←浮腫
検査
鼻汁好酸球検査: 好酸球増多
皮膚反応(皮内反応、スクラッチテスト、プリックテスト): 15分後に発赤や膨疹
鼻内誘発検査: 疑われる抗原をしみ込ませた濾紙片を鼻腔内に挿入し症状の出現をみる
RAST検査: 特異的抗原に対するIgE量。(RISTはしばしば正常値をとる)
鑑別
鼻粘膜過敏症(くしゃみ、鼻汁過多、鼻閉の3徴がある)
血管運動性鼻炎: 鼻汁好酸球検査、皮膚反応、鼻内誘発検査のいずれも陰性
好酸球増多性鼻炎: 鼻汁好酸球検査のみ陽性
治療
抗原の回避
特異的減感作療法: 原因と決定された抗原を低濃度で皮下注射する治療を1〜数年反復する。Th2からTh1への転換が促進される?
薬物療法:
抗ヒスタミン薬
抗アレルギー薬: 脱顆粒抑制作用
副腎皮質ステロイド点鼻薬: プロピオン酸べクロメタゾンはほとんど粘膜から吸収されない
抗コリン点鼻薬
手術: 下鼻甲介粘膜の肥厚や鼻茸合併例で鼻閉が増悪している場合
ref19;ref91;ref4
051112
pollinosis
概念
花粉を抗原とする季節性鼻アレルギー
一般に学童期以降の発症←季節性のため感作に時間を要する
アレルギー性結膜炎の合併頻度が高い
気管支喘息の合併頻度は低い←花粉粒子はハウスダストよりはるかに大きい
ref19
051112
nasal septum deviation
概念
鼻中隔の彎曲により臨床症状を呈する場合をいう(彎曲自体は多くみられる)
上顎骨と鼻中隔軟骨の接合部で曲がるものが多い
症状
片側性の鼻閉: 凹側の下鼻甲介が代償性に肥厚(肥厚性鼻炎)し、左右の鼻腔が口語に詰まる。
頭痛
鼻出血の反復←突出部への刺激
上気道罹患時の治癒遷延(←気流の妨げ): 鼻炎、慢性副鼻腔炎を合併しやすい→耳管障害、中耳炎の併発がある
治療
粘膜下窓形切除術
ref19;ref24
060130
hypertrophic rhinitis
概念
鼻腔の慢性炎症により粘膜が肥厚し鼻閉をきたす
治療
血管収縮薬点鼻: 反復使用で効果減弱
外科的治療: 電気照射術、下鼻甲介切除術、粘膜下下鼻甲介切除術
ref19
060130
atrophic rhinitis
概念
鼻腔粘膜が骨質とともに萎縮する
女性の多いが、近年は激減した
原因不明
症状
萎縮した粘膜の痂皮形成→鼻閉、悪臭(臭鼻症)
鼻腔内乾燥感
痂皮をはがすと出血
ref19
060130