喉頭の炎症性疾患

急性喉頭蓋炎

  • acute epiglottis

  • 概念
  • 喉頭蓋の急性炎症性疾患
  • 起炎菌はインフルエンザ桿菌が最も多い
  • わが国では成人に多い傾向がある

  • 症状
  • 感冒症状に続発
  • 咽頭痛
  • 嚥下困難
  • 吸気性呼吸困難喉頭蓋から披裂部の粘膜の浮腫

  • 検査
  • 頸部単純X腺: 腫れた喉頭
  • 喉頭ファイバースコープ: 行う場合は喉頭蓋を刺激しないように配慮←気道閉塞の恐れ
  • 間接喉頭鏡は行わない方が無難←刺激により気道閉塞の恐れ

  • 治療
  • 原則入院→常に気道確保の準備
  • 抗生物質
  • 副腎皮質ステロイド点滴静注→粘膜の浮腫抑制


  • ref19
  • 051208

  • 急性声門下喉頭炎

  • abute subglottic laryngitis, クループ症候群 croup syndrome

  • 概念
  • 嗄声咳嗽喉頭粘膜腫脹などを合併した病態をクループ症候群という
  • 3歳以下の乳幼児に好発する
  • パラインフルエンザウイルスが起炎菌として多く、その他のウイルスインフルエンザ桿菌連鎖球菌黄色ブドウ球菌も起炎菌となる

  • 症状
  • 吸気時の喘鳴
  • 犬吠様咳嗽
  • 嗄声
  • 呼吸困難

  • 検査
  • 間接喉頭鏡検査: 声門下腔の腫脹と発赤

  • 治療
  • アドレナリン副腎皮質ステロイドのネブライザー療法
  • 抗生物質: ウイルスが起炎菌でも混合感染に有効
  • 輸液咳嗽による脱水
  • コデインなどを使うこともある
  • 夜に呼吸困難強くなることがあるので入院を勧める


  • ref19;ref26
  • 051208
  • 声帯結節

  • vocal cord nodule

  • 概念
  • 声帯縁に生じた小さな結節様隆起
  • 声帯の酷使による粘膜の肥厚に起因する

  • 症状
  • 気息性嗄声
  • 結節は声帯振動の最も激しい両側の前中1/3境界部に好発する

  • 治療
  • 声帯の安静により消失する
  • 高度の病変で軽快が期待できない場合は喉頭微細手術


  • ref19
  • 060108;060131
  • 声帯ポリープ

  • vocal cord polyp

  • 概念
  • 声帯縁に生じた有茎性の浮腫性腫瘤
  • 声帯の酷使と喫煙習慣により、小血管の破綻が反復し、その収縮過程で結合組織が増生し循環障害を導くと考えられている。

  • 症状
  • 粗ぞう性嗄声
  • 腫瘤は声帯振動の最も激しい前中1/3境界部に好発する(両側、片側のどちらもありえる)

  • 治療
  • 声帯の安静と禁煙
  • 多くは喉頭微細手術の適応となる


  • ref19
  • 060108
  • Contents