斜視

  • strabismus

  • 概念
  • 左右眼の視線が同じ固視点に向かない眼位の異常
  • 両眼開放下では正位だが融像除去眼位(1眼を遮蔽)でずれる場合は斜位という
  • 斜位に両眼視機能(融像機能)異常が加わると斜視になる
  • 外眼筋麻痺による麻痺性斜視と、眼球運動はほぼ正常な共同斜視(狭義の斜視)がある

  • 原因
  • 感覚系の異常: 角膜混濁、屈折異常不同視網膜・視路の異常など
  • 中枢の統合系の異常: 統合障害、脳性麻痺、精神発達遅延など
  • 眼球運動系の異常: 眼球の位置異常、眼筋の走行・付着部の異常、神経麻痺、筋受容器の異常など

  • 症状
  • 麻痺性斜視では複視
  • 共同性斜視では斜視眼の入力抑制や、順応による網膜対応異常が成立し複視をきたさない
  • 間欠性斜視では複視を自覚することがある
  • 斜視弱視: 斜視眼の視力発育不良。中心窩による固視ができない偏心固視。

  • 検査
  • 角膜反射法(フルシュベルグ法)
  • 遮閉試験、遮閉-非遮閉試験
  • プリズム反射法(クルムキー法)
  • マドックス桿法
  • ワース4灯法: 優位眼を診る
  • 障害筋検査
  • 両眼視機能検査

  • 鑑別
  • 症候性斜視
  • 眼球後退症候群
  • 器質的眼病変: 1眼に著しい視力障害があると、対象を固視できないために斜視になりやすい。

  • 治療
  • 調節性内斜視など屈折異常があれば屈折矯正
  • 手術
  • 視能訓練: 弱視治療(健眼遮断法)、両眼視獲得訓練


  • ref79;ref59
  • 050930
  • 内斜視

    調節性内斜視

  • 概念
  • 遠視があるために、過剰な調節性輻輳を起こさせ内斜視が生じる
  • 遠方視よりも近方視で起こりやすい
  • 凸レンズ眼鏡矯正や副交感神経刺激薬点眼により斜視が軽減または消失する
  • 調節性輻輳量と調節の比(AC/A比)の過大によるものを高AC/A比内斜視という

  • 治療
  • 遠視の完全矯正
  • 高AC/A内斜視には二重焦点レンズの眼鏡や抗コリンエステラーゼ薬点眼


  • ref79
  • 060201
  • 非調節性内斜視

  • 概念
  • 先天性内斜視の多くは生後6か月以内に出現する
  • 斜視眼は弱視になりやすい


  • ref79
  • 060201
  • 外斜視


  • 概念
  • 遠見時などに現れる間欠性外斜視が多い(⇒間欠性斜視
  • 少年期以後に高度の視力障害を起こすと、外斜視になりやすい


  • ref79;ref24
  • 060201
  • A-V型斜視


  • 概念
  • 上方視で強く内斜、下方視で外斜の傾向をとるときA型といい、その逆をV型という。


  • ref79
  • 060201
  • 間欠性斜視


  • 概念
  • ときどき両眼視機能が欠けることにより斜視になる


  • ref79
  • 060201
  • 偽斜視


  • 概念
  • 見かけ上、内斜視または外斜視にみえるが、眼位自体は正位の状態。
  • 上下眼瞼の内側の壁が球結膜部を隠しやすく内斜視と誤りやすい


  • ref79
  • 060201
  • 仮性斜視


  • 概念
  • 視線と眼球軸のずれが大きく斜視にみえる


  • ref79
  • 060201
  • Contents